GMOクリック証券様との共同開発の経緯

金融庁が「貯蓄から資産形成へ」を掲げて資産運用を提唱しているものの、金融・投資についての学習機会はまだまだ少なく、家計の金融資産の5割以上を「現金・預貯金」が占めているというのが現状です。

GMOクリック証券様は、子ども・若者が早いうちから、金融や経済、投資や資産形成を身近な存在として感じ、正しい理解を深め、お金に関して自身で判断できるようにサポートしていくことが、日本の金融リテラシーの底上げに重要であると考えていらっしゃいました。

しかしながら、FX事業や証券事業などの本格的な投資サービスを展開していらっしゃるGMOクリック証券様にとって、子どもや若者が利用するようなゲーム性やSNS性といった要素が求められるサービスの企画・開発するハードルは高く、それまでにゲーミフィケーションを活用した金融教育サービスをいくつも構築してきたFinatextにご相談をいただいたことがきっかけとなり、共同でサービスを構築するに至りました。

導入のポイント

Finatextがこれまで蓄積してきた金融教育アプリの企画・開発力の実績があったことと、子どもや若者が早いうちから金融リテラシーを向上させることが大切だという考えで両社が一致したことで、今回の提携が実現しました。

また、FinatextがGMOクリック証券様から期待されていたことは、お金に対する漠然とした「不安」や資産運用や投資への「躊躇」をなくし、自身にとって適切な金融との付き合い方を自分で判断するための金融リテラシー醸成を図っていくことでした。

課題を解決するために - 「かぶポン！」の開発ポイント

• コーエーテクモゲームス様『のぶニャがの野望』とのコラボレーション
  ゲームキャラクターを導入することでより親しみやすく、「ゲーム感覚」で学べることを意識しました。
• ユーザー状況を把握し、今まで以上に全体の世界観を「よりゲームらしく」するため、アプリデザインを改善
  アプリ提供開始以降、予想以上に多くの学生が利用していることがわかったため、より学生向けを意識し、アプリのデザインを変更してゲーミフィケーション性を強化
• 機能をアップデートしていくことで、新しい顧客体験の創出を継続的に行う
  リリース当初はクイズコンテンツやガチャ機能を搭載。計画的に対戦機能などの新機能追加を行い、アップデートをかけていくことで、ユーザーを飽きさせず、さらなる成長機会を促すことが可能になります。

「かぶポン！」サービスのポイント

• 経済学者・大阪大学 安田洋祐 准教授の監修
  安田先生は、若者に経済をわかりやすく伝えることに非常に精通しています。今回はクイズやゲームの内容などを監修いただき、学術的にもしっかりと学べるコンテンツになっています。
• ゲームに回答するとポイントが貰え、ポイントが高い順にランキング表示
  ランキングを表示することで「嬉しさ」や「悔しさ」が生まれ、金融・経済という難しいクイズにも挑戦できたり、モチベーションを喚起することが可能です。
• 毎日出題されるクイズに答えることで「お金の感覚や知識」を身につけることが可能
  クイズというシンプルなゲーム機構とポイントシステムで「お金の感覚」を「ポイントを稼ぐ」ことで体感してもらっています。ポイントに対する価値づけのためにガチャ機能やランキングを用意し、モチベーションの喚起を狙っています。