2020.03.02 10:40

「データ解析で、金融業界に新しい価値を生み出す」日本で新たなデータ市場を創るナウキャストのデータサイエンティスト

片山 燎平 – データサイエンティスト  

大阪大学電子情報工学科で機械学習関連の研究室に所属。専門は統計的因果推論。新卒で野村総合研究所に入社し、マンション仲介の契約管理システムのエンハンス、顧客送客フローの最適化モデル構築を担当。2017年、株式会社ナウキャスト入社。データサイエンティストとして、上場企業の売上予測モデルや機関投資家の投資銘柄予測モデルを構築しながら、新規プロダクトの要件定義からデータウェアハウスの構築まで様々な仕事に挑戦中。好きな言語はもちろんPython。
趣味はスキーで、よく行くゲレンデは長野。休日はカラオケでリフレッシュしている。


今はまだない市場に0→1で事業を作ることが、自分の成長エネルギーになる

学生時代は、「エンカレッジ」というキャリア支援をするNPO団体でインターンをしていました。団体の大阪大学支部を立ち上げるメンバーとして関わり、模擬面接やKPI管理、メディアの立ち上げ、アプリ開発など、とにかく色々なことに挑戦しました。どんなに小さくても、自分がサービスを作る主体となってゼロからプロダクトを作りお客さんに提供する経験はとても楽しく、充実したものでした。

大学卒業後は、技術を用いて社会のインフラになりうるプロダクトを作れる環境に惹かれて、野村総合研究所(NRI)という金融システムを請け負う大手企業に入社しました。既存市場に大きな社会的インパクトを与え続けるNRIでの仕事は、とても魅力的で有意義なものでしたが、自分の成長スピードを考えたとき「市場がないところに、0→1で事業を作っていける環境」こそが、自分の現時点における成長欲求を満たせると感じたんです。学生時代に体験したような「何もないゼロからプロダクトを作り上げたい」という思いは、その後次第に強くなっていきました。

技術進歩と社会発展の間にあるギャップを埋めたい

転職を考えたときの、企業選択の軸は「“先端技術”で事業を創る会社」でした。

僕は、人類の発展の1歩目はいつでも技術の進歩だと考えています。農耕技術の進歩から集落や国が生まれ文化が発展したり、移動技術の進歩でグローバルな共同体が生まれたり。技術の進歩によって、人類ができることの“枠”が広がり、その“枠”の中で最適化が繰り返されるイメージです。便利なことに、人間の根本に備わった「知りたい」というシンプルな欲求が、放っておいてもできることの“枠”を広げていきます。しかし、“枠”が広がったからといって自動的に社会が良くなるわけではありません。

例えば、流行りのディープラーニングでできることが増えても、それが社会に還元され、人が価値を享受できるようになるまでにはかなりのギャップがあります。そのギャップを埋める仕組みを作り、技術の進歩を持続可能で価値のあるプロダクトに転換するのがビジネスの役割だと思うのです。

そういった観点で見たとき、データ活用の進んでいない金融業界で、POSデータやクレジットカード、ポイントカードなどのデータを“先端技術”で分析して、新しい価値やサービスを生み出すというナウキャストのビジネスモデルはとても魅力的で、事業はまだ小さくとも成長の可能性を大きく感じ、入社を決めました。

自社やクライアントだけでなく“世の中の課題解決”のためにも、データの潜在的な価値を引き出す

データ解析を行う会社はナウキャスト以外にもありますが、自社サービスの課題を解決するために自社のデータを解析するか、クライアントのためにその会社が持つデータを預かり解析を行うことがほとんどです。

その点、ナウキャストはサードパーティという立場を活用して、様々な企業が保有するデータを、自社やクライアントだけでなく世の中の課題解決のために提供していることが魅力。ナウキャストの解析データが、日本銀行や金融庁、内閣府などの政府機関で日本の実態経済を把握するために参照されることもあります。


現在、僕が行っている業務は「データ分析(40%)」と「データエンジニアリング(50%)」、「プロダクトマネジメント(10%)」の3つです。

「データ分析」では、米国のヘッジファンドの保有銘柄予測モデル、Tポイントカードの売上データを用いた上場企業の売上予測モデルなどの案件を担当し、現在は主にデータ分析ポータルサイトの立ち上げ業務を行っています。POSやクレジットカードといったデータからその本来の価値を引き出すには、データをクレンジング、整形、可視化するという工程が必要です。新しいポータルサイトでは、現在ナウキャストのデータサイエンティストがクライアントごとに実施しているこの工程をクライアント自身が行えるようになります。

「データエンジニアリング」では、社内のDWH(data warehouse)の構築を行っています。今後のサービス拡大に向けてロバストでスケーラブルなDWHをAWS上にゼロから構築するという業務です。Airflowというツールを導入し、社内で標準化されたデータパイプラインのインフラを整備しています。

「プロダクトマネジメント」は、プロダクトや組織のフェーズによってやることが変わります。現在はチーム全体でのOKRの実践、エンジニアが開発しやすい体制づくり、それと採用にも関わっています。


能力を磨くという面でいうと、林(Finatextホールディングス 代表取締役)や伊藤(同 CFO)と近い距離で働けることはとても恵まれていると感じます。林からはプロフェッショナルとしてのマインドセットを学ぶことが多く、日々のフィードバックを通して自分の甘さに気づいたりしますし、伊藤のイシュー設定の的確さ、打ち手の選び方などは、具体的な課題解決の場面で本当に参考になります。

事業拡大フェーズにあるナウキャストで、日本のデータ市場を創っていきたい

ナウキャストの事業は日本のデータ活用を推進していると確信していますし、実際、今まで埋もれていたデータの価値が様々な人の手に届いているという実感があります。ただ、まだまだ規模が小さい。本当に社会に影響を与えたいなら、もっと規模を拡大する必要があります。そういう意味では売上にもこだわりたいと思っていて、会社レベルでは2年以内にナウキャストの売上を5倍にすることを目標にしています。

個人レベルでは、長期的にはデータ分析とデータエンジニアリングに軸足を置いたプロダクトマネージャーとしてキャリアを積んでいきたいですが、器用貧乏になるのも嫌なので、まずはMLエンジニアとデータエンジニアとしての技術力をもっと高めたいですね。

現在のナウキャストは、会社のフェーズに応じてタスクの優先度がコロコロ変わります。ある時は予測モデルを作ることが最優先でも、その3ヶ月後にはレポーティングが最優先になっていたり。こういったスピード感ある環境変化を楽しめる人、また「自分の手で会社を大きくしたい」「まだまだ途上な日本のデータ市場を創りたい」「世界で初めてのプロダクトを作りたい」というような強い志を持った人たちと一緒に働きたいです。

会社が事業拡大フェーズにあり、利益が安定的に出せる土台ができて創るモノの輪郭も見えてきた今、ナウキャストはさらなるプロダクトの発展に向けてアクセルを踏もうとしています。そんな環境を心から楽しみ、一緒に新しい市場を切り開いていく人が一人でも多くナウキャストに来てくれたら嬉しいなと思います。

片山 燎平



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