2020.07.01 16:31

「サービス像を明確化していく“ディレクター”でありたい」Finatextのデータアナリティクス環境を構築したディレクターが語る、自社サービス運営とクライアントソリューションの間の好循環

榎本 拓郎
榎本 拓郎 –PdM/ディレクター

2013年慶応義塾大学商学部卒業。同年、株式会社カカクコム入社。グループ全体のマーケティング統括部署にて「価格.com」や「食べログ」等主力サービスのアナリティクスを軸としたデジタルマーケティングを支援し、事業部にてサービスグロースに従事したのち、2017年に株式会社Finatextに入社。UIUXディレクション、AdobeAnalytics/BIツール導入等のデータアナリティクス環境構築をリードしながら、クライアント企業に対しデジタルマーケティング支援やコンサルティングを行う。
休日はビールを飲みながら2匹の猫と戯れている。


デジタルマーケティング、ディレクターとしての基礎を作った前職時代

前職のカカクコムでは、「価格.com」を中心に大規模なサービスのユーザー行動に対する仮説をデータで可視化して、ウェブサイトやアプリケーションの改善策を導出していました。また、導出した改善策を、デザイナーや開発者とともに協働して実装まで追い、想定通りの変化があったのか再度データで追ってPDCAを回していく…そうした流れを日常業務として経験しました。

データ分析を中心とした最先端のデジタルマーケティングスキルを吸収し、「デジタルマーケティング」と「ディレクター」、同時に二つの異なる領域の知見や経験を獲得できたことは間違いなく自分の強みになりました。

Finatextのデータアナリティクス環境構築をリード

Finatextに入社後は、「あすかぶ!」など自社で提供するアプリサービスのグロースハックと並行して、全社的にデータアナリティクスベースのデジタルマーケティング環境の構築に取り組みました。

具体的には、AdobeAnalyticsやAppsFlyerなどのアナリティクスツールの導入/設計を軸に、BIツールを用いたデータ分析環境の設計、導入、レポーティング体制の構築まで行いました。今では、Finatextのサービスだけでなく、グループ会社である証券会社スマートプラスが提供しているコミュニティ型株取引アプリ「STREAM(ストリーム)」、さらにFinatextのソリューション案件やBaaS案件で事業者様に提供するフィンテック系アプリなど、ほぼすべてのサービスにアナリティクス環境が整備されています

アナリティクス分析に基づく徹底的なUIUX改善により、口座開設のCVRが飛躍的に向上

データアナリティクス環境の導入がもたらした成果は計り知れません。例えば、「STREAM」の口座開設。当初、セオリー通りに開発されたものの、思った通りのCVRが出ていないことが問題になっていました。

そこで、まずは入力項目ごとにユーザーがどこで離脱しているのか徹底的に調べ上げ、ボトルネックを数値で明確化しました。 その後、入力項目を減らすために証券のオペレーション部門やコンプライアンス部門と調整を行い、項目順序の大幅な入れ替えを実施。さらに、UIの面においては、デザイナーや開発者と協力して「項目の多さをどう心理的に少なく見せるか」「タップ後、自動的に次の項目にフォーカスが当たるようにするにはどうすればよいか」等、細かな工夫を徹底的に実装していきました。 その結果、それまでのCVRの倍以上の数値を叩き出すことができ、出てきた数値もおそらくネット系の証券会社やフィンテック系証券サービスの中でもっとも高い部類に入るCVRを実現することができました。

ワイヤーフレームを書く段階でセオリーや勘所は確かに存在するのですが、ユーザーがそれ以前に接触していた広告の内容やコンテンツによって、「口座開設」に対する心理状態は異なっていたんです。結局、“勝ちパターン”などは常時あるものでなく、「アナリティクスベースで細かなエンハンスを繰り返し行っていくこと」を前提とした体制づくりが重要だと感じました。

今やFinatextやスマートプラスが提供するサービスのエンハンスにおいて、エンゲージメントを高めるためのあらゆる仮説はデータで示せるようになっています。サービス開発に実践的なデータアナリティクスの知見が溜まっているのもFinatextの強みです。

榎本 拓郎
「Adobe Digital Experience Insights 2018」で講演した時の様子

自社サービスで得た知見をクライアントソリューションに活かせる。Finatextはディレクターにとって理想的な環境

Finatextは、アナリティクスなどのデータ分析を実践していく上で理想的な環境があるだけでなく、ディレクターとして自身のスキルを極めていくためにもうってつけな環境だと思います。

何より、同じグループの中にフィンテック系の証券会社があることが強いです。 証券サービスを運営する立場でマーケティングやディレクションが実践できる。常に新しい概念やソリューションが生み出されるデジタルマーケティング業界において、それを実際に試す環境がFinatextにはいくつもあるわけです。

そして、そこで溜まっていく知見があるからこそ、FinatextのBaaS案件(事業者様の証券サービス開発)やクライアントソリューションで価値の高い提案ができる。我々もクライアントと同じ立場で苦労して活用した上での提案ですし、他のソリューションベンダーと比べて圧倒的な説得力も得られます。

自社のサービス運営とクライアントソリューションの間の好循環は、自身のスキル習得も加速させてくれます。 私は、あくまでも“サービス像を明確化していくディレクター”でいたいと考えていて。ディレクターでありながら、そこにアナリティクスなどデジタルマーケティング領域の知見を加えることによって、ユーザーへの価値を最大化しつつ、フィージビリティの高いサービス設計を行えるようになりたいと思っています。

一般的に、一つのスタートアップは一つのサービスを提供します。しかし、Finatextとスマートプラスは、事業者と連携しながらいくつものサービスを作り出し提供する会社です。次々と新しいものを生み出すディレクターとしては、これ以上のやりがいはありません。

主体的な仲間とともに、新しい金融サービスを世に出し続ける

自分のスキルをドライブさせるもう一つの大きな要因は、Finatextグループの「仲間」の存在です。過去10件以上のサービスの立ち上げとグロースを経験してきた人など、Finatextにはかなり優秀な人間が集まっていますし、個々のメンバーに「主体性」が備わっています。カルチャー的に「課題を自ら見つけて解決していく姿勢がある」メンバーが多いです。サービス向上のために自分が実現したいことを話せば、すぐに数名が集まって協働してくれます。こうした姿勢で協力してくれるメンバーがいるからこそ、自分も自然と自主的に他のメンバーに貢献しようと思います。

Finatextは、「金融を”サービス”として再発明する」というミッションを掲げています。このミッションを達成するためには、データアナリティクスはもちろん、ユーザーの心理を先読みしながらサービスを設計に落とし込むディレクターの役割も非常に大きいと思っています。 これからも信頼しあえる仲間とともに、世の中が驚く、そして価値あるサービスをFinatextで作り出していきたいです。



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