次世代金融インフラの提供を通して組込型金融を実現するFinatextグループの株式会社Finatext（本社：東京都千代田区、代表取締役CEO：木下 あかね、以下「Finatext」）は、ＭＳ＆ＡＤインシュアランス グループの三井住友海上プライマリー生命保険株式会社（社長：藏田 順、以下「プライマリー生命」）が2023年5月29日（月）から販売を開始した、スマートフォンで全ての手続きが完結できる資産形成・運用型の生命保険商品『ＡＨＡＲＡ（アハラ）』のサービス・システム開発を支援しました。本開発では、株式会社みんなの銀行（本社：福岡県福岡市、取締役頭取：永吉 健一）が提供するBaaS機能（※1）とも接続しています。なお、資産形成・運用型の生命保険商品（以下「変額年金保険」）のオンライン完結化（※2）は、国内初（※3）となります。

　プライマリー生命は、「資産形成を気軽に始めたい」というデジタル・ネイティブ世代のお客さまに対し、少額から始められ、かつ本格的な運用ができる保険商品を提供したいと考えていました。そのためには、利便性等のお客さま体験を高められるユーザー・インターフェースやご負担いただく費用を低くするためのオンライン完結化は必須の要件です。しかし、スマートフォンのサイトを構築してお客さまに保険商品を直接販売した経験はなく、実現に向けて多くの課題がありました。
　一方、Finatextは、SaaS型デジタル保険システム「Inspire（インスパイア）」や証券ビジネスプラットフォームを活用した保険や資産運用サービスの構築を通じて、様々な金融機関のDX（デジタルトランスフォーメーション）を支援してきました。
両社は「デジタル・ネイティブ世代の金融リテラシーの向上に寄与し、資産形成の多様な選択肢から自分に合ったものが選ばれる世界」という想いで共感し、「新しいお客さま層にどのような体験を提供すべきか」というUXデザインからシステム要件への議論を経て、今回、Finatextが『ＡＨＡＲＡ』の開発を支援しました。生命保険商品のオンライン完結化はFinatextとしても初めての事例となります。
 

■三井住友海上プライマリー生命保険株式会社様からのエンドースメント

「貯蓄から投資へ」という流れにおいて、保険会社が担うべきことは何か。iDeCoやNISAにはないメリットを持った資産形成型の保険商品を開発して、主にYZ世代の資産形成を後押ししたいと考えていました。
フィンテック企業とのサービス・システム開発は、プライマリー生命として初の試みだったため、スケジュールや品質管理といった点で多くのチャレンジがありましたが、Finatextが多数のデジタル金融サービスを開発してきたノウハウを活用することで、開発費用・期間を抑えながらも『ＡＨＡＲＡ』の顧客接点のサービスやオンライン完結の仕組みをフルクラウドで構築できました。
　『ＡＨＡＲＡ』は、「お金」に対する漠然とした不安を解決したいという想いで創った新たな資産形成商品（変額年金保険）です。『ＡＨＡＲＡ』の提供を通じて、Finatextと共にデジタル・ネイティブ世代の金融リテラシーの向上にも貢献していきたいと考えています。

三井住友海上プライマリー生命保険株式会社
運用企画部、デジタル・イノベーション部担当
常務執行役員 長谷川敦朗

　Finatextは今後も、『ＡＨＡＲＡ』のサービス拡充支援および生命保険商品のオンライン完結化を通して、生命保険業界のDXを支援してまいります。


【資産形成・運用型の生命保険商品『ＡＨＡＲＡ』】
『ＡＨＡＲＡ』の商品詳細については、三井住友海上プライマリー生命のページ（以下のURL）をご覧ください。
　　https://www.ahara-i.com
 

【注記】
※1 BaaSとは「Banking as a Service」の略称で、APIを通じて銀行の機能・サービス自体を、いわば「クラウドサービス」として提供するビジネスモデルのこと。デジタル化の進展により、銀行業界（Banking）に限らず、様々な業界で“◯◯ as a Service”として提唱されている概念です。
※2 ここでのオンライン完結化とは、保険契約の申込みから契約成立までをオンラインで完結することを指します。
※3 『ＡＨＡＲＡ（アハラ）』は市場リスクを有する生命保険商品（特定保険契約）です。特定保険契約の申込みから契約成立までをネット完結できる商品は日本初となります。（2023年3月31日、三井住友海上プライマリー生命保険株式会社 ニュースリリース より）。