株式会社Finatext
スマートプラス少額短期保険株式会社

　次世代金融インフラの提供を通して組込型金融を実現するFinatextグループの株式会社Finatext(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:木下 あかね、以下「Finatext」)は、SaaS型デジタル保険システム「Inspire(インスパイア)」にて、保険金の査定文書を生成AIで自動生成する機能「Inspire 査定支援LLM」の提供を2025年3月4日(火)から開始しました。本機能は、スマートプラス少額短期保険株式会社（本社:東京都千代田区、代表取締役:小山 宏人、以下「スマートプラスSSI」）の支払査定業務で導入されています。

■開発背景

　保険契約者からの保険金請求を受けて行われる保険金査定業務は、数百ページにわたることもある複雑な約款に基づいた高度で専門的な判断が求められます。そのため、知見の蓄積や共有が難しく、業務に精通した担当者への負担の偏りや業務の属人化が課題となりがちです。Finatextグループで少額短期保険業を運営するスマートプラスSSIでも、事業拡大に伴う査定数の増加を背景に、査定業務を効率化する必要に迫られていました。そこでFinatextは、査定業務の大半を占める査定文書作成を生成AIで支援する機能をAmazon Web Servicesのサービスを活用して開発し、「Inspire」上で提供することとしました。

■「Inspire 査定支援LLM」概要

　商品情報や基本保険約款などのドキュメント、保険契約者が入力した聴取項目やアップロードした書類画像などのRAG（※1）をもとに、支払査定文書の草案を作成します。また、不支払いの場合には根拠となる約款の該当箇所が併せて表示され、査定担当者は該当箇所を参照しながら草案を精査できます（※2）。
※1 RAG（検索拡張生成）。大規模言語モデル（LLM）と外部のデータベースを組み合わせ、回答精度を向上させる技術。
※2 根拠を表示する機能はβ版です。


＜利用方法イメージ＞
　


＜支払査定文書の草稿イメージ＞

 

■「Inspire 査定支援LLM」に関するお問い合わせ先

　株式会社Finatext　Inspire担当
　E-Mail ： inspire@finatext.com


【参考リンク】
• SaaS型デジタル保険システム「Inspire」

以　上