証券業界が
直面する課題

取引手数料ゼロ化への流れが加速

現物株取引並びに投資信託の手数料無料化の流れが加速するにつれ、売買委託手数料からの収益確保が困難になっています。
金利収益等他の収益源確保が重要性を増している他、同時に業務効率化、CPA(顧客獲得単価)低減等、証券事業運営において多くの課題が顕在化しています。


ただし、これらの課題はいずれも取引量シェア拡大を目指す旧来の証券事業モデルに立脚した論点であり、本質的には事業モデルを転換を含め、新しい顧客価値を提供しなければなりません。

既存顧客基盤の高齢化

証券会社に口座を保有し、積極的に取引する顧客層は50代以上となっています。
若年層を中心とした新しい顧客基盤を獲得が重要課題であるものの、20〜30代の若年層は一般的に十分な投資資金を持たない傾向にあります。
また、投資未経験層を獲得するには、顧客獲得コストが高い上に取引量が少ないため、収益性の観点で見過ごされてきました。

事業課題と
変革の必要性

機能重視から価値重視のサービス転換

証券業界は、取扱商品や手数料、コンサルティングサービス、そして展開チャネルが画一的です。
対面証券はコンサルティング力や店舗の利便性を、ネット証券は安価な手数料を基本に豊富な情報サービスとツールを拡充することで競争してきました。

しかし、スマートフォンの浸透による個人投資家の情報収集能力が向上し、手数料ゼロ化のトレンド、そしてフィンテックの台頭により、これまでの競争軸が変わり、価値が相対的に低下しています。

対面とオンラインチャネルの再定義

2000年前半に台頭したネット証券は、安価な手数料とインターネットによって株式市場へのアクセス性を高め、効率的な証券取引環境の拡大を牽引してきました。
自ら銘柄等の投資対象を選定し、取引しようとする能動的な投資家に対し、高度な利便性を提供してきました。

その一方、対面証券はネット証券と比較して手数料が高い傾向にありますが、一定の金融資産を保有した顧客層にとって、幅広い金融商品を活用した資産形成・資産運用のアドバイス、そして相続や事業継承等の提案力は魅力です。

今後は、顧客の資産運用に対するアドバイスニーズが益々顕在化していくでしょう。
中には預資産額や資産運用額(AUM)に基づく手数料体系や、運用益に対する成功報酬の導入が検討され始めています。
今後は新しい潮流を意識しながらネット・対面のチャネル特性を踏まえ、顧客ニーズに対応する新しい証券サービスの形態へと変革する必要があります。

フィンテックを活用
した
証券会社向け
DXソリューション

Finatextは、証券業界の環境変化と事業課題に対して、フィンテックを活用し、以下の様なDXソリューションで解決策を提供します。

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新しい顧客接点創出と
ナーチャリングによる顧客獲得

証券会社の顧客層は年々高齢化が進行しており、20代〜30代前半の若年層の取り込みが課題となっています。
一部の証券会社は証券事業とは異なる顧客基盤を活用し、効率的に投資未経験者や初心者を取り込めていますが、多くの証券会社にとって新規顧客を獲得することは容易ではありません。

一方、投資を経験したことのない若年層を中心とした投資未経験・初心者層は、実は投資に興味を持っていますが、同時に投資の勉強に対して苦手意識も抱えています。
証券会社は、こうした若年層のペインポイントを払拭する新しい顧客接点を創出することで、新たな顧客を獲得することが可能です。

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Finatext Solution

モバイルの顧客接点構築による集客と送客

若年層向けにスマートフォンアプリをチャネルとした新しい顧客接点を創出し、ゲーミフィケーションとエンターテイメントの融合で投資の勉強に対するハードルを引き下げます。

株式投資や投資信託、FX等金融商品別に実績があり、ユーザーはアプリ内で遊びながら投資を学び、簡易なバーチャルトレードを経験します。
バーチャルトレードで成功体験を得たユーザーは、証券会社での口座開設の意欲が高くCVRも他のチャネルに比べ高いデータとなっています。

顧客獲得・送客に関するソリューション

株取引のバーチャル体験

本格的な日本株の現物取引そして信用取引までをカバーした完全なバーチャルトレード環境を提供します。
APIが提供されることで証券会社のトレード画面に近似した環境を構築することができるため、投資未経験・初心者層はよりリアルの投資に近い感覚で体験することが可能になっています。

流入・コンバージョン最適化

新しい顧客接点獲得とともに重要なのが口座開設フォームのコンバージョン最適化です。
運用中の広告、そして自社で展開するランディングページから口座開設フォーム完了までに至る全てのプロセスを最適化することで新規顧客獲得を最大化します。

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デジタルを活用した
アドバイザリーサービス

富裕層の他、一般的な投資家でも40代〜50代になると相続や事業継承を意識し資産防衛・運用に対するアドバイスを求める傾向があります。
その一方、若年層はアドバイスを求めていないという考えが一般的でした。
しかし、最新のいくつかの調査資料では、若年層が証券をはじめとする資産運用に対するアドバイスを求めていることが明らかになっています。

今後は対面とネットのチャネルの棲み分けが進み、専門的かつ顧客ニーズに応じたハイタッチな対面によるアドバイザリーサービスと、テクノロジーを活用したオンライン上で提供されるサービスとの二極化が進むと予想されます。これまで対面証券のみで提供されてきた価値がオンライン上にも拡大することとなり、市場拡大の一つの契機になるでしょう。

Finatext Solution

モバイル金融サービス企画・開発

Finatextはこれまでリスク性向によるアセットアロケーションを提案する一般的なロボアド・エンジンやライフプランニングによる投資の方向性の導出の他、これまで金融では活用されてこなかったSNSやゲーミフィケーション等のテクノロジーを駆使したフロントサービスを開発してきました。

また、PC利用率が低下していく中、特にモバイルが重要な顧客接点であることは言うまでもありません。
Finatextは、モバイルUI/UXを軸としたアドバイザリーサービス開発を通し証券会社のDXを支えます。

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データ活用による
カスタマイゼーション

これまで証券会社は、他社と競うように様々な情報サービスや高度な分析ツールを全ての顧客に画一的に提供してきました。
情報とツールを提供する代わりに、新たな投資対象の発見はユーザーに任せるという流れです。
しかし、デジタル・アドバイザリーが求められるトレンドが象徴するように、今後は顧客一人一人にカスタマイズされた情報や分析の提供が主流になってくるでしょう。

その際に重要となってくるのが、ユーザーの行動データです。データを集積し解析・モデル化することでその人に適切な銘柄をリコメンドすることは可能であり、情報や分析も網羅的に提供されるのではなく、当該銘柄に適した形で提供されるカスタマイゼーションされた証券サービスが新たな価値を生むでしょう。

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Finatext Solution

データ解析によるリコメンデーション

Finatextは、グループ内にビッグデータ解析事業を展開するナウキャストを擁し、クレジットカードやPOSといった消費データを指数化し、サービスとして提供しています。
Finatextは、ナウキャストの知見を活用しデータドリブンな証券サービスを実現します。

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